懐疑が不可能な問の答えを探して本を読む。

 初めてシュープペンを使い出した時に鉛筆への興味が消えた。

 毎日手入れをして大切にしていたはずなのにも関わらず、シャーペンに興味が移った。そのことを非常に悲しいと感じていたのだが、以前のように鉛筆に興味を持ち大切にすることできなかった。そして、この気持ちを捨ててしまいたくなって、鉛筆をゴミ箱に入れるのだが、両親に見つかり酷く怒られたことを記憶している。

 その時に、僕はこの気持ちがどうしてわからないのかと違和感を感じた。この気持ちは子供だけが持つものなのだろうか、歳を重ねれば消えてしまう気持ちなのかと。

 しかし、あれから20年近くたった今でもこの気持ちを持ち続けている。僕は大人になりきれていないのかもしれない